アミューズスポーツの人気アクティビティ、カヌーツーリング。千歳の美々川や札幌・定山渓の豊平川をフィールドに、豊かな緑や色づく紅葉を眺めながら、穏やかな水の流れに身を任せてスロータイムを過ごせるのが魅力です。
当社では安定性の高い『カナディアンカヌー』を使用していますが、カヌーにも種類があるのはご存じでしょうか? ここでは、歴史やその特徴を紐解きながら、カナディアンカヌーの魅力について詳しく解説します!
目次
カヌーとは? カヤックとは何が違う?
覆いがないオープンデッキの広々とした艇を、パドルを使って漕ぐカヌー。カヤックも一見同じように見えますが、一番の大きな違いはパドルにあります。カヌーで使用するのは、片方のみにブレードが付いたシングルパドル。カヤックで使用するのは、両端にブレードが付いたパドルです。
シングルパドル独特の漕ぎ方によって艇がゆっくり悠々と進む感覚は、カヌーでしか味わうことができません。艇内も広く、大きな荷物を積むことができるため、川や湖でのキャンプツーリングにも適しています。
興味深いカヌーの歴史
その歴史は深く、なんと6000年以上も前に誕生したと言われているカヌー。ユーフラテス川畔にあるシュメール人の王墓の中に残されていたことに由来しているわけですが、最近の研究では、極東アジアの北極圏や北米、南米などでもカヌーが使われていたという報告もあります。エジプトや中央アジア、オセアニアが起源ではないかという説もあり、先人たちの移動手段であったことが伺えます。
スポーツやレジャーとして使われるようになったのは、19世紀中頃で、イギリスからヨーロッパ全土に広がったと言われています。この時、カヌーの普及にひと役買ったのが、ジョン・マクレガーという人物です。自作したカヤックで各地を巡り、その体験を書籍に残しています。この時、彼が使用していたのがカヤックです。前述の通り、カヤックとカヌーではパドルが異なります。
歴史を辿れば元々カヌーが先に存在していたわけですが、ジョン・マクレガーによってカヤックが広く知れ渡るようになり、やがてカヌーも注目を集めるように。1924年にはコペンハーゲンで国際カヌー連盟が設立され、1930年には初の世界選手権が開催されました。オリンピックの正式種目として採用されたのは1936年のことで、この時に日本選手団がカヤックを持ち帰り、日本にカヌー競技が少しずつ浸透していきました。
近年では、2016年のリオデジャネイロオリンピックにて羽根田卓也選手が銅メダルを獲得したことは記憶にも新しい。
実は日本にもカヌーがあった!?
日本列島には各種のカヌーが存在していた、と言われています。北海道島でかつて独自の文化を築いていたアイヌ民族(日本とロシアにまたがる先住民族)。アイヌのカヌーは『イタオマプチ』と呼ばれ、基本的には湖沼や河川用の船として使われていたようです。
時は違えど、カヌーは人々の生活と切り離せないかけがえのないものだったのかもしれません。
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実はいっぱいある! カヌーの種類
基本的な考え方として、大きく分けるとすれば以下の通りです。
- カヌー:オープンデッキ+シングルパドル
- カヤック:クローズドデッキ+ダブルパドル
その上で、艇本体は以下の6つに分類されます。
- シーカヤック
- シットオントップ
- リバーカヤック
- フォールディングカヤック
- インフレーターカヤック
- カナディアンカヌー
シーカヤック
船の形状が異なるのはもちろんですが、フィールドや条件も異なります。
例えばシーカヤックは海で漕ぐために設計されたもの。艇が細長く、スピードが出やすいのが特徴です。潮や強い風に流されないように「ラダー」という舵が船尾にあるタイプや、さらに直進性を重視したフィンを備えているものもあります。
シットオントップ
一方で、海や湖に適したシットオントップは、船体の上に座るタイプ。船内に座り込むよりも身動きがとりやすく、フィッシングなどに使用されることが多いです。
リバーカヤック
続いてリバーカヤックは、艇が短く、回転性や操作性の高さが特徴。流れの速い河川用に設計されており、転覆しづらいと言われています。ただし、スキルを必要とするため、初心者には完全に不向きです。
フォールディングカヤック
フォールディングカヤックは別名、ファルトボートとも呼ばれ、総重量が10kgを下回るものもある持ち運びに便利なカヤック。穏やかな海や川、湖での使用に向いているのですが、耐久性はないため、岩場などには弱いです。
インフレーターカヤック
インフレータブルカヤックは、ポンプで空気を入れて膨らませるタイプ。持ち運びのしやすさはもちろんですが、手頃な価格で気軽な遊びに最適。岩場にぶつかっても衝撃を吸収するのも特徴のひとつです。
カナディアンカヌー
そして、アミューズスポーツで採用しているのが、カナディアンカヌーです。「カヌー」と聞いて、多くの人がイメージするのがこのタイプでしょう。カナディアンカヌーはとてもバランスのとれたカヌーで、安定性や衝撃の吸収性に優れています。
ひと昔前は木製のものが多かったのですが、最近は専用のポンプで空気を入れて膨らませるポリエチレン素材が主流となってきており、持ち運びのしやすさも利点に加わっています。
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カナディアンカヌーの名前の由来
語源は北米、カナダ・アメリカの「インディアン」が樺(かば)の木などを用いて作ったことから “インディアンカヌー” と 呼ばれ、これが訛って『カナディアンカヌー』になったと言われています。
フカボリ! カナディアンカヌーの特徴
カナディアンカヌーにも大きく分けて、川下りのカヌーと静水用とがあります。ボトム(船底)の形状が異なり、静水用は直進性能が強く、安定性が良いのでゆったりと景観を楽しむのに向いています。
また、もうひとつの魅力に、カヤックでは積めない大きな荷物も余裕で乗せられる積載能力があります。テントやタープ、クーラーボックスなど大量の荷物を積むことができることから、川や湖をフィールドにするキャンパーたちにとって、カナディアンカヌーを所有することは夢でもあるわけです。
カナディアンカヌーを上手に乗りこなすには?
さほど難しさはありません。イスに腰掛けるように座り、シングルパドルで艇の片側だけかきながら、同時に方向も操作して進みます。
左側を漕ぐと、右側に進みます。右はその反対です。 ボートの操作にも似ていますが、ボートではオールが艇に取り付けてあるのに対し、カヌーのパドルは固定されてないこと。また、ボートは後ろ向きに進みますが、カヌーは全て前向きに進みます。この点を念頭に置いて、漕いでみるとすいっとスムーズに操作できることでしょう。
アミューズスポーツでは、経験豊富なガイドが丁寧にレクチャーしますので、心配は無用。肩肘張らずに、気軽に参加してくださいね。
最後に・・・
カヌーは色々な想いも一緒に乗せられます。アミューズスポーツでは、これまで多くのお客様をカヌーツーリングにお連れしました。その多くの皆さまに仰っていただけるのは、「体験して良かった」「癒された」という感想。お見送りの際には、皆さまがとっても楽しそうな笑顔でお帰りになります。
非日常を求めている方、束の間の休息に訪れた方、何か新しいことにチャレンジしてみたいとお越しになった方に、カヌーツーリングを通して心に残る体験を私たちは提供しています。
カヌーに乗れば、川のせせらぎや小鳥さえずりに、心が癒されることでしょう。また、移ろう季節を目の前に広がる景色からダイレクトに感じとることもできます。北海道の旅の思い出にも、カヌーはおすすめです。
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